2009年1月31日土曜日

インプラントの経歴

現在の歯科インプラントの基礎が築かれたのは、約100年前ほど前。アメリカやヨーロッパの歯科医が、スパイラルシャフトと呼ばれるネジ式のインプラントを歯の抜けた穴に埋入していました。
人工物を使用した歯科用骨内インプラントが臨床に応用されるようになったのは1900年代のなかば頃からです。2000年前後から、インプラントで美容整形をする人も増えてきました。

昔も今も、失ってしまった歯を取り戻したいという気持は同じであったようで、紀元前3世紀頃のエジプトに、歯の抜けた穴に象牙や宝石などを埋めていたことが記録に残されています。
これはおそらく、死者を埋葬する際の装飾品のひとつとして、それから来世でも不自由なく生活ができることを願って行われていたものと考えられます。
また、紀元前600年頃のマヤ文明の時代に、貝殻を歯の代わりとして埋められていたことがわかっています。このほかにも、インカ族やアステカ族にも古代インプラントの報告があります。

インプラントの歴史を紹介

日本でのオッセオインテグレーテッド・インプラント治療の歴史も20年ほどになります。インプラント治療は、欧米先進国50~60万人で実証されている信頼の歯科治療です。

1952年 スウェーデンのルント大学の医師・ブローネマルク教授がチタンと骨が完全に結合することを動物実験にて発見しました。このことが人体に応用できないかと研究を重ねた結果、人体に拒否反応を起こすことなく骨とチタンが半永久的に結合するという結論を得ました。

この現象を『オッセオインテグレーション』と名づけたのです。綿密な基礎実験と動物実験は13年にもわたり、安全性を確信したブローネマルク教授が1965年に人工歯根として初の臨床をスタートしました。チタンは強度・耐腐食性・加工性いずれも大変優れた金属で、その後先進国の大学病院が積極的にインプラント治療を取り入れました。